27102-50
春の海終日のたりのたりかな
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なの花や月は東に日は西に
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遅き日んつもりで遠きむかし哉
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夏河を越すうれしさよ手に草履
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閻王の口や牡丹を吐んとす
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夕風や水青鷲の脛をうつ
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いな妻や浪もてゆへる秋津しま
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鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉
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かなしさや釣りの糸ふく秋の風
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楠の根を静にぬらすしぐれ哉