1月18日発売の新刊
トライアウト tryout
著者: 藤岡陽子
光文社刊 定価 1575円
新聞社に勤めるシングルマザーと、戦力外通告されたプロ野球選手、
二人の生きがいが紡ぐ物語。
八年前、新聞社に勤める久平可南子は、男の子を産みました。後に八百長疑惑で逮捕される
プロ野球選手が父親だといわれていますが・・・。
六年前から、息子は、実家に預けています。産休後、運動部への異動が言い渡され、最初の
取材は「プロ野球十二球団合同トライアウト」戦力外通告を受けた選手がもう一度どこかの
球団に入るために受けるテストでした。
「辛いときはその場でぐっと踏ん張るんだ。そうしたら必ずチャンスはくる。
チャンスが来ない人は、辛いときに逃げる人なんだ」文中より。
子どもを育てる中で起こる事件での親としての姿勢、子育て中の方にも、
野球の好きな方はもちろん、プロ野球をご存知無い方にも興味深く読めます。
人生には浮き沈みがあり色々なことが起こりますが、生き方に光るものがある人には
惹かれ応援したくなります。
長編ですが、小説の世界にのめりこめ一気に読んでしまいます。是非お薦めの一冊です。
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