********** 隆祥館書店からのお知らせ **********
2月9日創業者二村善明が亡くなってから5年を迎えます。
ジュンク堂難波店 店長の福嶋聡さんが『13坪の本屋の奇跡』をお読み下さい
ました。そしてとても心のこもった感想を頂戴しました。
「差別的入帖の問題、見計らい配本の問題など、知ってはいてもサラリーマンの
身には直接被害のない問題が、小さな書店にとっては、どれだけ大きな問題
であ るか」と、想像力を働かせて下さったのです。
福嶋さんは、さらに「お二人並びにご家族の頑張りに、苦労してでも
本を届けな くてはいけないという思いに、そして最期まで出版・書店業界の
課題に立ち向か おうとされていた善明さんの気概に、心から敬意を表します。」
また、『13坪 の本屋の奇跡』を拝読後すぐに、「この本を読んで私は、
自分が二村父子の周回 遅れの走者であることを、思い知らされました。」
というPOPをつけました。』と、 同じ本屋でありながら恐縮するような
コメントをお寄せ下さったのです。
その言葉を受けて、今回は、「本と本屋の未来を考える」追悼二村善明という
タ イトルで ゲストに福嶋聡さんをお迎えして、密接につながる「ヘイト本」と
「見計らい」の問題についても話し合えればと思っております。
ジュンク堂と言えば、取次の特別な条件に守られて出店攻勢をかけた書店です。
おかげで我々のような中小の書店 (取次は中小の書店には厳しい)はどれだけ
廃 業をせざるを得なくなったか。
小売書店の存続において、取次傘下の大型書店と私たちは、非対称の関係にあり ます。
大手スーパーの進出で商店街が壊滅的な打撃を受け、小売店が潰され、そして
大 手スーパーが撤退したら、その街にはもうお店が無くなる。
本屋の世界も同様のケースがあるのです。
もちろん、それぞれの立場を理解し、相互にリスペクトをし合っていかねば
ならないと考えていますが、福嶋さんという尊敬すべき個人というよりも
ジュンク堂 さんの店長という肩書の方のご登壇には、正直言葉に出来ない葛藤が
あり ました。
ですが、父は、議論をすることが大事なんだと生前言っておりました。
「本の未来、本の文化を守るために」私たち、本に携わる者は何を心がけるのか。
関連書籍『私は本屋が好きでした』『13坪の本屋の奇跡』『本屋と民主主義』 等。
この会が、業界人の関心を引きつつ、業界人向けではなく、一般の本好き本屋好き
にも聞いてもらえるような会に、そして本を愛する方々や、書店の方たちの
意見交換の場になればと考えております。
福島さんの仰る1人ではなく、多くの書店員が声を上げるそんなウェー ブを
作り出していくきっかけになればと思っていますので、この機会にぜひご参 加下さい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
福嶋聡 プロフィ-ル
1981年、京都大学文学部哲学科卒。
1982年2月、 (株)ジュンク堂書店入社。
サンパル店(神戸)6年、京都店10年の勤務ののち、
1997年11月仙台店店長。2000年3月より池袋本店副店長。
2007年 3月より大阪本店店長。現在、2009年7月にオープンした難波店店長。
19 75年から1987年まで、劇団神戸にて俳優、演出家として活動。
1988年 から2000年まで、神戸市高等学校演劇研究会秋期コンクールの
講師を勤める。 日本出版学会会員。
著書に「書店人のしごと」(1991年 三一書房)
「書店 人のこころ」(1997年 三一書房)
「劇場としての書店」(2002年 新 評論)
「希望の書店論」(2007年人文書院)
「紙の本は、滅びない」(20 14年 ポプラ社)
「書店と民主主義」(2016年人文書院)
「書物の時間」 (2017年けやき出版)、
「フェイクと憎悪」(共著 2018年)大月書店 など
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
井村雅代コーチ(当時)に師事し、シンクロナイズドスイミングを
始め、現役時 代はチーム競技で2年連続日本1位、日本代表として
出場したパンパシフィック 大会では2年連続世界第3位に。
現役引退後、隆祥館書店に入社。2011年から 「作家と読者の集い」と
称して作家と読者の思いを直接つなぐト-クイベントを 開催、
メディアでは、知らされていない真実を追求する場として注目されている。
2016年からは「ママと赤ちゃんのための集い場」を毎月開き、2019年4月からは、
臨床心理士である宝上真弓先生と子育てに悩む親御さんのために絵本選書の無料 サ-ビスを始め、
温かい社会を目指している。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「本と本屋の未来を考える」 追悼 二村善明 ゲスト:福嶋聡(ジュンク堂難波店店長)
開催日 : 2020年2月24日 月曜日
時間 : 15:30開場 16:00~18:00
会場 : 隆祥館書店多目的ホ-ル
参加費: 3.000円
(内訳ト-ク:本代「書店と民主主義」1760円もしくは、
「13坪の本屋の奇跡」1870円 ) 『』825円 )ト-クイベントのみ:1,500円
当日の場合:参加費500円アップ になり ます。
(要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順)
*振込先 三井住友銀行上町支店 (普通) 1353923
カ)リュウショウカンショテン
※ お振込みのお客様は、振込票をご持参ください。
申込み・お問合せ: 隆祥館書店 TEL:06-6768-1023
住所:大阪市中央区安堂寺町1-3-4 谷町6丁目⑦番出口向かい
*Eメ-ル [email protected]
主催: 隆祥館書店 後援:人文書院・ころから