「へいわってすてきだね」 ブロンズ新社
昨年の沖縄全戦没者追悼式で評判を呼んだ安里有生
(あさと・ゆうき)くん(当時6歳)の詩から生まれた絵本です。
長谷川義史さんが、与那国島を訪れ、有生くんに会いに行き、
そのときの思いをそのまま、「本気の本気で」魂をこめて
絵を描き下ろした絵本です。
この国の、この地球のいや〜な雰囲気に、大人として何とかしなければという、
長谷川さんの強い想いで、出来上がった絵本です。ぜひご家族で読んで下さい。
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『へいわってすてきだね』
へいわってなにかな。
ぼくは、かんがえたよ。
おともだちとなかよし。
かぞくが、げんき。
えがおであそぶ。
ねこがわらう。
おなかがいっぱい。
やぎがのんびりあるいてる。
けんかしてもすぐなかなおり。
ちょうめいそうがたくさんはえ、
よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。
みなとには、フェリーがとまっていて、
うみには、かめやかじきがおよいでる。
やさしいこころがにじになる。
へいわっていいね。へいわってうれしいね。
みんなのこころから、へいわがうまれるんだね。
せんそうは、おそろしい。
「ドドーン、ドカーン。」
ばくだんがおちてくるこわいおと。
おなかがすいて、くるしむこども。
かぞくがしんでしまってなくひとたち。
ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。
このへいわが、ずっとつづいてほしい。
みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。
へいわなかぞく、
へいわながっこう、
へいわなよなぐにじま、
へいわなおきなわ、
へいわなせかい、
へいわってすてきだね。
これからも、ずっとへいわがつづくように
ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。
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