<作家と読者の集い200回突破記念パ-ティ> のお申し込みは
終了させていただきました。
多数の皆様よりのお申込みありがとうございました。 *********************************** いつも隆祥館書店をご愛顧いただき有難うございます。 隆祥館書店の二村知子です。 当店の「作家と読者の集い」にご参加いただきました折は有り難うございました。 7年前の電子書籍到来から、本業の本屋をしながらコツコツと回を重ねてきた『作 家と読者の集い』がおかげさまで200回を突破することができました。これもひと えに皆様のおかげだと感謝しております。 隆祥館書店を築いた両親が亡くなり、厳しい環境の中で続けるか否かで困難なこ ともありましたが、思いを受け継ぎさらに精進していくことが、私の使命である ように感じています。 これまで、そしてこれからも、私や、隆祥館書店を支えて下さるお客様、作家の 皆様、そして出版社の皆様の存在があってこそ、今の私があり心を強く持つこと が出来ています。 つきましては、200回突破を記念してささやかな会を催すことになりました。 お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご参加いただけましたら幸いです。 二村知子拝 ----------------------------------------------------------------------- 『作家と読者の集い』200回突破を記念して ノンフィクション作家 木村元彦 その存在を知ったのは小学館の皆川さんからだった。「大阪にすごく面白い本 屋さんがあります。きっと木村さんは興味を持つと思いますよ」隆祥館書店を初 めて訪ねたのは寒い季節だった。地下鉄の駅から出ると、ポッとそこだけ暖色が 滲んでいた。 小さな間口で、けれど一歩入ると、その仕入れのセンスに圧倒された。読まな ければ、と思っていた時代を切り取る骨太のノンフィクションがこれでもかと棚 に並んでいる。それでいて、ただの意識高い系に気取っているわけではない。品 揃えには児童書やコミックなどの大衆性も担保している。 初めて会った店主、(つまり二村さんに)話を聞くと、亡き父善明さんの遺志 を継いでいるという。「書店は地域の文化の発信地」「出版を商業主義の餌食に しない」凛とした矜持が13坪の店内に満ち溢れていた。 私が作家との集いに招かれたときにこの二村さんが、徹底的に著作を読み込ん で本番に臨んでいることを知った。夜半「まだ自分の中に入っていないので再読 します」というラインが来たのは一度ではない。いつ寝ているんだろうと訝しが ると同時にあのイベントは単なるプロモーションではないことに気が付いた。ワ インを愛でるソムリエが生産地から成分まで徹底的に分析してゲストに薦めるよ うに、自らが扱う本に責任を持とうとしている。多くの新刊プロモーションに出 て来たが、こんな店主は初めてだった。 蒙を啓かれたのは、これだけではなかった。大手ばかりを優遇する本の流通の 不公平さも知ったのだ。私はかつて著した本が、たまたまネット書店のランキン グで1位になったことがあるが、これほど熱心な隆祥館には一冊も配本が無かった と聞き、その不明を悔いた。そしてあんなもので一喜一憂していた自分を恥じた。 作家も効率や便利さだけを望んでいては出版の奴隷化に加担してしまうではない か。 私たちは大好きな本を守るために、同じ本を買うにしても、「どこで買うのか」 が問われる時代に生きている。手間ひまかける良心的な町の書店は良心的である ほど、潰れ続ける。 そんな中で二村さんは闘っている。けれど、彼女はひとりではない。隆祥館書 店に来るお客さんが、善明さん譲りのそのDNAをきっと継いでいくだろうから。お 客さんもまた闘ってくれている。 作家と読者の集い200回を記念する会の呼びかけ文を拝命するにあたり、尊敬す る荻村伊知郎さんの書いた詩を模させていただきます。 「天界からこの蒼い惑星のいちばんあたたかく豊かなる点を探すと 隆祥館がみ つかるかもしれない。今どき珍しい魂の書店 しかし、孤高ではない。なぜなら 店を訪れた読者が、作家が、その魂を繋ぐから」 本の可能性をいっぱい体験できます。 皆で魂を繋ぎましょう。ぜひご参加下さい。 ---------------------------------------------------------------------- 『作家と読者の集い』200回突破記念パ-テイ 開催日 : 平成30年10月21日 日曜日 時間 : 16:30 受付 17:00 開場 会場 : 中之島 LOVE CENTRAL 北区西天満2-1-18 コ-スディナ-+ 各種アルコ-ル・カクテル・フリ-ドリンク お申込み・お問合せ: 隆祥館書店 TEL:06-6768-1023 住所:大阪市中央区安堂寺町1-3-4 谷町6丁目⑦番出口向かい
Eメール:[email protected]
実行委員会: 藤岡陽子 高野登 中島淳 空犬 宝上真弓 長浜充 村上信夫(元NHKエグゼクティブアナウンサ-)
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